『上咽頭がん』で2013年9月17日に入院し、4ヶ月間の入院治療を終えて昨年の1月15日に退院してから今日で1年が経過しました。
 
この4ヶ月間は私にとりまして辛く長い期間になりました。
 
一日24時間、連続7日間の抗がん剤の点滴を3回繰り返し、病巣部と頚部へ各2Gr(放射線量の単位)の放射線治療を5日連続を3回繰り返し、更に病巣部へ2Grの照射を5日連続を3回繰り返しました。
 
抗がん剤治療による副作用は激しい嘔吐を伴い、極端に白血球数が低下し、食欲不振や倦怠感を伴いました。
 
放射線治療は、通常人体の治療で照射する限界量の60Grに更に病巣部への照射を10Gr増やしましたので、副作用として照射部分が黒く日焼けしたようになり、ノド(中咽頭)は赤く腫れ、口内には白く口内炎になり、痛みから普通の食事が全く出来なくなり、1ヶ月間程ゼリー状の補助食品やエンシェアーと云った液状の補助食品のみとなりました。
 
4ヶ月間の病床生活や抗がん剤、放射線治療による副作用でまともな食事が出来ず、三半規管が放射線でダメージを受けている為、歩くときに上手くバランスをとる事ができず、廊下などを歩くときは手すりを頼りにしていました。
 
長い入院生活から一日も早く脱したい思いで辛い治療を頑張り、当初の計画通り治療を終えて、自宅での注意事項を十分守る事を条件に、先生に懇願して早めに退院をさせて頂きまし
た。
 
退院当初は自宅の階段を上がるにも手すりを頼りにしなければならず、100mを歩くのもやっとの思いでしたが、退院して1年が経過し、今では入院前の状態まで回復してきましたが、副作用は今も続き、「唾液腺」が強いダメージを受けていますので、常に口内が乾燥状態で、話をする時などは”水”を欠かせませんし、味覚障害が残っていますので、味が良く分らず、食事の楽しみを感じられないのが今の悩みです。

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